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2006.10.09
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クロアチア・オープン
(4)N ジョコビッチ (SCG) d (5)C モヤ (ESP) 61 75
強い、強い、強い!先週ツアー初優勝を成し遂げたジョコビッチが今週も決勝まで駒を進めました。
全仏以降にジョコビッチが対戦して勝利したビッグネームはゴンザレス、ハース、ロブレド、コリア、マスー、そしてモヤ。勢いだけではこれだけのビッグネームに立て続けに勝利することは困難でしょう。鳥肌が立ってしまうぐらいのすごさです。
「もう本当に疲れているんだ。」
「毎日トップのプレーをするのは難しい、でも明日(決勝)はそのことは忘れるだろうね。」
ジョコビッチの決勝の対戦相手はボランドリに勝利したバブリンカです。
カントリー・ワイドクラシック
(3)F ゴンザレス (CHI) d (5)A アガシ (USA) 64 36 75
「負けてしまったのには本当にがっかりしているよ。」
「フェルナンドはうまくペースを変えて、いろいろなサーブをミックスしていたね。彼のサービスゲームで十分なポイントを取ることができなかったんだ。」
連覇を目指したアガシでしたが、準々決勝でゴンザレスに敗れてしまいました。うーん残念。
アガシに勝利したゴンザレスが次に対戦するのはロシアのツルスノフです。ツルスノフはロディックと対戦予定でしたが、前の試合での怪我の影響で危険を申し入れたようです。ツルスノフにとってはラッキーだったでしょう。このチャンスをうまく生かすことができればツルスノフは大化けしそうな予感がします。
クロアチア・オープン
(4)N ジョコビッチ (SCG) d (Q)S Ianni (ITA) 63 64
ナダルの登場以降、わくわくさせてくれるような若手はいませんでした。モンフィスは騒がれているほどいいプレーだとは思えませんでしたし、ガスケ、ベルディッヒは確実に成長はしているもののそのカーブが少し緩やかなのでわくわくするまではいかないし…そんな中急に頭角を現し始め、私をわくわくさせてくれているのはセルビアのジョコビッチです。
全仏では1回戦オルナ、2回戦ゴンザレス、3回戦ハース、4回戦モンフィスに勝利し、準々決勝でナダルに敗退するも強烈な印象を残しベスト8。クレーとは球足が全く異なるにもかかわらず全英では2回戦ロブレド、3回戦ユーズニーに勝利し、4回戦でアンチッチに敗退するもウィンブルドン初のベスト16進出。ウィンブルドン後のオランダ・オープンではツアー初優勝。
サーフェスが変わってもすぐに順応することのできる適応能力を持っていますし、プレーも非常に魅力的。前から注目はしていたのですが(参考:【全仏】元チャンピオン対決は・・・、【ATP】ニエミネン好調<BMWオープン>など)まさかここまで急に結果を残し始めるとは思いませんでした。
ジョコビッチの快進撃は今大会も続いており、ベスト8進出を決めました。ここでさらに勢いをつけることができればハードコートでも怖い存在になるかもしれません。
カントリーワイド・クラシック
(1)A Roddick (USA) d R de Voest (RSA) 64 64
ロディックが3回戦進出を決めました。新コーチとしてコナーズを招き入れましたが、みなさんはどう思いますか?私は結構楽しみにしています。今のロディックに欠けているのは技術云々ではなく、メンタル的なものでしょう。コナーズがこれをどうカバーできるかに注目です。
まあ、これでだめだったらロディックを全米優勝へ導いたギルバードにもう一度コーチをお願いするしかないと思うんですけどね。ギルバードがコーチになって、やんちゃ坊主だったロディックのメンタルを安定させることに成功しましたが、解雇したとたんメンタルがどんどんよくない方向へ向かってしまいましたし。やっぱりギルバードだよなあ。
(5)A Agassi (USA) d (Q)G Bastl (SUI) 67(4) 62 61
ウィンブルドンでフィジカル的な衰えを観戦しながら感じましたが、今大会ではそんな心配もよそに勝ち上がっています。2回戦では予選上がりのバストルに対し1stセットこそ落とすものの、その後は圧倒して3回戦へ駒を進めました。アガシには本当にがんばってもらいたい。
その他の結果
(7)D Hrbaty (SVK) d (Q)Z Fleishman (USA) 75 75
ハーバティーの名前を久しぶりに見たような気がするのは気のせい?
(Q)G Bastl (SUI) d N Mahut (FRA) 63 76(1)
(6)T Haas (GER) d (Q)W Arthurs (AUS) 64 64
ハースは今年好調なんだかそうでないんだかよくわかりませんね。個人的にはもっとランキングが上でもおかしくない選手だと思うのですが…
M Safin (RUS) d M Fish (USA) 64 75
お、サフィン勝った!ハードコートシーズンで復活してもらいたいです。
L Burgsmuller (GER) d M Yani (USA) 64 36 63
S Querrey (USA) d V Spadea (USA) 75 64
あまり騒がれていませんが、クエリー(読み方がよくわかりません)はアメリカでかなり期待されています。今年のハードコートシーズンで台風の目となるか注目です。
S Oudsema d (Q)B Becker 75 63
スウェーデン・オープン(クレー)
(2)T Robredo (ESP) D (1)N Davydenko (RUS) 62 61
お互いプレーが似ているので競った試合になると思いましたが、ロブレドがストレートで圧勝。まさかここまで差がつくとは。
試合時間は1時間15分。ダビデンコにはかなり疲労が残っていたようで、かなり多くのエラーがあったようです。ダビデンコの攻めはいいものがありますが、パワーでがんがん攻めるタイプではありませんので、エラーが多いと厳しいですね。
これでロブレドは今季2度目、ツアー通算で4度目の優勝となりました。MSローマではドロー運に恵まれましたが、大きなきっかけをつかみました。それをうまく生かすことが出来た結果が今回の優勝ではないでしょうか(参考:【ATP】ロブレド優勝<MSハンブルグ>)。
今年も残りわずかとなったクレー、そして全米に向けてのハードコートでのロブレドには期待できるかもしれません。
スイス・オープン(クレー)
(7)R Gasquet (FRA) d (6)F Lopez (ESP) 76(4) 67(3) 63 63
ガスケがロペスを破り今季2度目、ツアー3度目の優勝を飾りました。フランス出身のガスケは意外にもこれがクレーでは初のタイトルなのです。他2回はいずれも芝生でのタイトルです。芝生にも、クレーにも対応できるということを証明できたのではないでしょうか。
ウィンブルドンの前哨戦で優勝し、ウィンブルドン後の大会でも優勝。今年は全豪の1回戦負け以降思うような成績が残せていませんでしたが、ようやく光が見え始めたようです。
ロペスは期待されているほどの成績が残せていませんでしたが、これをきっかけにがんばってもらいたい。
キャンベル・テニス選手(芝生)
(WC)M Philippoussis (AUS) d (8)J Gimelstob (USA) 63 75
今週一番驚かされたのはこの大会。なんとワイルドカードで出場していたフィリポーシスが優勝したのです!ドロー運に恵まれた感じもありますが、久々の優勝の味は格別でしょう。
フィリポーシスの今大会前までのランキングは214位。しかし、自信最高ランキングは8位、優勝はツアー通算で10回(今大会含まず)、グランドスラムでの準優勝回数2回(98年全米、03年全英)。実はすごい選手なのです。
03年の全英準優勝以降は思うような成績が残せず、その上怪我もありランキングはどんどんどんどん下降していきました。最近になって怪我は完治したはずですが、なかなか勝てずワイルドカードをもらう日々が続きます。『未完の大器』と呼ばれていたフィリポーシスですが、その大器は未完のまま壊れたのだろうと誰もが思っていたでしょう。しかし、まだ壊れていなかったのです。
この優勝によりランキングは125位までランクアップ。強力な武器を持つ選手ですから、勢いに乗れば一気にランクアップしてくるでしょう。楽しみな選手がまた増えました。
準々決勝
(1)N Davydenko (RUS) d N Massu (CHI) 64 63
不調だと思われたダビデンコが準決勝進出。ダビデンコって突然上位進出しますよね。
(2)T Robredo (ESP) d (Q)E Korolev (RUS) 46 63 61
予選上がりに対して逆転勝ちでロブレドが準決勝進出。ダビデンコ同様、ロブレドも突然上位進出しますね。
A Calleri (ARG) d R Soderling (SWE) 64 64
ソダーリングにがんばってもらいたかったですがカレリに負けてしまいました。残念。
(4)J Nieminen (FIN) d (8)J Ferrero (ESP) 76(5) 62
一押しのニエミネンがフェレーロに勝った!フェレーロは最近勝てませんね。新しく出てきた選手にことごとく負けているところを見ると、これも時代の流れなのかな・・・と思ってしまいます。
準決勝
(1)N Davydenko (RUS) vs A Calleri (ARG)
ダビデンコが勝つでしょう。カレリってどんなプレーするんだろ?
(4)J Nieminen (FIN) vs (2)T Robredo (ESP)
一押しのニーミネンに勝ってもらいたい!